【重要】ポンジ・スキーム(投資詐欺)に関する注意喚起
AWARENESS会員の皆様
平素より、弊社の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
株式会社AWARENESSです。
近年、巧妙な手口による投資詐欺、特に「ポンジ・スキーム」による被害が社会問題となっており、
私たちにおいても決して無関係ではありません。
皆様の大切な資産と信頼関係を守るため、弊社として改めてその危険性について注意喚起をさせていただきます。これは、皆様が安心して学びに集中できる環境を維持するために不可欠な情報です。ぜひ最後までお読みください。
1. ポンジ・スキームとは何か? その巧妙な手口
ポンジ・スキームは、最初は「すごく儲かる!」と思わせる投資話ですが、実際には新しい投資家から集めたお金を既存の投資家に渡しているだけの仕組みです。最終的にはお金が回らなくなり、多くの人が被害を受けることになります。
特に最近は暗号資産を使ったポンジ・スキームが増えています。暗号資産のポンジ・スキームは、最新のイメージが強く、流行に乗りやすいため、騙されやすいので十分な注意が必要です。
【最も警戒すべきリスク】
ポンジ・スキームでは、善意で知人を勧誘した方が、意図せず詐欺の「加害者」になってしまう危険性があります。破綻時には、金銭的な被害だけでなく、大切な人間関係まで失いかねません。
2. 危険な投資話を見抜くためのチェックリスト
以下の特徴に一つでも当てはまる場合、ポンジ・スキームである可能性が極めて高いと考えられます。いかなる理由があっても、関わるべきではありません。
◆最初はお金が回るので、気づきにくい
たくさんの人が参加しているうちは、お金が回っているように見えます。
しかし、実際には新しく参加する人の資金で既存の投資家に配当が支払われているだけです。
ただ、実際に儲けてからやめる人もおり、「稼げた」「増えた」と言う人がネットで報告して、さらに複雑になります。
◆お金が止まると一気に被害者が出る
もし新しく参加する人が減ったり、お金が止まると、急にお金が足りなくなり、被害が広がります。そして、紹介者の信頼もなくなります。
例1) ウクライナでの戦争で資金が動かせなくなった
例2) 銀行の口座凍結で別の銀行に変更しなければならない
◆100%被害を防ぐのは難しい
ポンジ・スキームは、実際にお金が回らなくなるまで分からないため、現段階では100%確実に被害を防ぐことは難しいです。
とはいえ、そのスキームが不正である可能性は非常に高く、99%の確率で危険だと言えるでしょう。
もしこのような投資に関わった場合、法的に問題が発生する可能性もありますので注意が必要です。
被害者になりそうな場合、早めにお金を返金し、損害を最小限に抑えましょう。
◆知らずに加害者になってしまう可能性もある
自分が投資しているつもりでも、その投資話がポンジ・スキームの場合、自分が加害者になってしまうこともあります。新たな投資家を勧誘す
ることによって、ポンジ・スキームが広がり、最終的には法的責任を問われることになるかもしれません。無意識のうちに他人を巻き込んでしまうリスクもあることを理解しましょう。
中身を理解せずに人の信頼だけで参加するのは危険です。
信頼があっても、信頼されているその人も騙されていることがほとんどです。
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<ポンジ・スキームの特徴>
◆高い利回りを約束する
「今すぐに儲けられる!」と思わせる高い利益を提示してきます。
確定利回りは基本的には存在せず、金利の又貸しのようなもので、担保が必要となることが多いです。
また日本において「必ず儲かる」「利回り●%保証」といった利益を確約する表現は特定商取引法や消費者契約法違反です。
法律違反をしている事業者のサービスは、詐欺であることが多いので注意しましょう。
◆元本保証の話
「お金は絶対に減らない」と言って安心感を与えようとしますが、無条件の元本保証は存在しません。
万が一があった場合、保証金をどこから調達するのでしょうか?また元本保証を謳い、投資を勧誘するのは出資法違反です。日本で元本保証を謳うこと自体が違法ですので、注意が必要です。
◆運用内容が不明
お金がどのように運用されているか、詳しい説明がないことが多いです。
詐欺行為では、暗号資産やFX取引、アービトラージなど、仕組みが複雑で誰もが理解できないものが運用先として使われます。
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⚠️注意するポイント
◆無理に勧められた投資話は疑ってみよう
「こんなに簡単に儲かるわけない」と感じたら、その投資話は怪しいかもしれません。
◆リスクを理解してから投資する
元本保証がない投資はリスクがあることを理解し、よく調べてから参加しましょう。
元本保証があったとしても、その条件を確認することが大切です。
◆信頼できるところに投資する
正当な金融機関や専門家に相談し、安心できる投資先を選びましょう。
例え自分が信頼している場合でも、他人の信頼とは関係ありません。
自分の口で、なぜその投資先が信頼できるかを説明できるかチェックしましょう。
3. 過去の事例から学ぶ
事例①|ジュビリーエース事件(被害額 約650億円)
ジュビリーエースは、月利10〜20%の高利回りを謳い、元本保証を約束して新規投資家を勧誘していました。しかし、実際には新しい参加者から集めたお金で既存投資家に配当を支払うポンジ・スキームだったことが判明。約650億円の被害が発生し、運営者が逮捕されました。
事例②|エクシア合同会社の投資詐欺事件(被害額 約850億円)
エクシア合同会社は、約9,000人から約850億円を集めたとされる大規模な投資詐欺事件です。
SNSを活用し、FX運用を謳って投資家を勧誘しました。
しかし、実際には新規投資家からの資金で既存投資家への配当を賄う「ポンジ・スキーム」の手法が採用されていました。
これらの事件には、「あり得ない高利回り」「元本保証」「知人からの勧誘」といった、まさに先述のチェックリストに合致する共通点が見られます。
<2つの事件の共有点>
①ポンジ・スキーム手法
・両事件とも、新しい投資家の資金で既存投資家に配当を支払うポンジ・スキームを使用しています。
②高利回りの約束
・年利30%や月利10〜20%といった、あり得ないほど高い利回りが約束されていました。
③元本保証の謳い文句
・元本保証を謳って投資家を安心させ、勧誘を行いました。
④SNSや知人を通じた勧誘
・主にSNSや知人を利用して、若者や経験が少ない投資家をターゲットにしていました。
⑤法的問題と詐欺の疑い
・両事件とも、不正な手法で資金を集め、法的に摘発されました。
⑥投資家が加害者になるリスク
・投資家が無意識のうちに勧誘して、ポンジ・スキームを広げ、加害者になるリスクがありました。
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<必見!!分かりやすい、疑う余地の大きいポンジ・スキームや詐欺の特徴3選>
① 現金手渡し
→ 跡が残らないため、証拠隠滅を目的にしている可能性が高いです。
② 年利30%(月利3%以上)の確定利回り
→ 世界のトップファンドマネージャーでも実現不可能な数字です。
③ その利回りを毎月支払う
→ 支払わずに追加で乗せる方が利益が取れるのに、敢えて支払う理由は信用させるためです。
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<投資詐欺を見極めるチェックポイント>
① 高利回り、元本保証などを謳っている
通常の投資であれば、年利は4〜5%程度が一般的です。年利10〜15%くらいであれば理解できますが、それ以上の高利回りを約束するものは怪しくなる可能性が高いです。高利回りの理由をしっかり調べ、理解できない場合は投資しないのが安全です。
② その投資商品の仕組みを理解できているか
投資詐欺に引っかかる多くの人が、投資した商品がどういうものか理解していません。他の商品よりも高利回りであれば、その理由が必ず存在するはずです。仕組みを理解せずに投資するのは非常に危険です。「知り合いに勧められた」「暗号資産やAI技術を使っている」という理由だけで投資するのはやめましょう!
③ 法律を遵守しているか
①とも関連しますが、高利回りや元本保証を謳う投資は、法律違反である場合が多いです。投資家収益を分配する仕組みは、集団的投資スキームに該当し、事業者は金融商品取引法に基づいて登録が必要です。無登録の事業者は詐欺であることが多いため、十分に注意が必要です。
<詐欺に引っかかってしまった場合>
詐欺に引っかかってしまった場合、
弁護士に依頼して裁判をして投資資金を回収することを考えるかもしれませんが、簡単な話ではありません。
弁護士に依頼して裁判をするには費用と時間がかかり、心理的な負担も大きくなります。仮に裁判で勝訴判決を得ても、お金が戻るわけではありません。詐欺師は財産を暗号資産や海外資産に隠していることが多いため、
差押えができず、結果的に投資資金が戻らないことがほとんどです。むしろ、裁判費用や弁護士費用が余計にかかることもあります。
詐欺に引っかかってしまうと、回収は非常に難しいという現実があります。だからこそ、事前に詐欺案件には投資しないことが非常に重要です。
⚠️ポンジ・スキームは、最初は楽しくてお金が回るように見えますが、最終的に大きな被害を受けることになります。みんなが楽しんでいる時に参加するのではなく、冷静にリスクを見極めることが大事です。
4. 弊社の方針と会員の皆様へのお願い
AWARENESSは、皆様が学びを通じて物事の本質を見抜く力を養い、ご自身の人生を豊かにするための教育の場です。特定の金融商品を推奨したり、投資助言を行ったりすることは一切ございません。
この理念に基づき、当コミュニティで知り合った方に対する、個人的な投資、ビジネス、その他サービスへの営業・勧誘・斡旋行為を固く禁止しております。
万が一、このような勧誘を受けた場合は、その場で安易に決断せず、誰にも勧めず、まずは冷静に距離を置いてください。一度支払った資金を取り戻すことは極めて困難であり、「最初から関わらない」ことが唯一にして最大の防御策です。
不審な勧誘を見聞きした場合は、一人で抱え込まず、弊社事務局まで情報をご提供ください。皆様が安心して活動できる環境を守るため、弊社として厳正に対処いたします。
最後に
最終的な投資判断は、ご自身の責任において下されるものです。
しかし、その判断は、他人の言葉ではなく、ご自身が仕組みとリスクを完全に理解した上で行われなければなりません。
どうか、本案内を参考に、ご自身と大切な方々を守るための賢明なご判断をお願い申し上げます。
<監修>
グローウィル国際法律事務所
弁護士 中野 秀俊