自分の時間がないと感じる理由・対処方法から時間を上手に使うコツまで

仕事や家事、育児などで「自分の時間がない」という悩みを持つ人は多くいます。日常生活のさまざまなタスクに追われ、趣味ややりたいことができずストレスを抱える人もいるでしょう。

一方で、同じような状況でも適切に対処して、自分の時間を確保している人がいます。1日の時間は誰もが平等に24時間しか持っていません。与えられた時間を増やすことはできませんが、工夫次第で自分の時間を持つことは可能です。この記事では、自分の時間がないと感じる理由とタイプ別の対処法、時間を上手に使うコツを解説します。

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1. 【タイプ別】自分の時間がないと感じたときの対処法

自分の時間がないと感じる人には、下記のようなタイプがあります。

  • 仕事の量が多い、作業効率が悪いなど、仕事が原因で時間がない人
  • 家事と仕事を両立している、家族が多いなど、家事が原因で時間がない人
  • 子どもが小さい、手がかかるなど、育児が原因で時間がない人
  • 介護が必要な家族がいるなど、介護が原因で時間がない人

自分の時間がないと感じる理由によって、具体的な対処法は異なります。ここでは、タイプ別の対処法を解説するため、ぜひ参考にしてください。

1-1. 仕事で時間が取れない場合

仕事量が多い、効率が悪いなどの事情があると退社時間までに業務が終わらず、残業になったり、持ち帰って仕事をする状況になったりします。その結果、自分の時間が削られてしまいます。

仕事が原因で自分の時間が取れない人は、まずは徹底的に業務の効率化を目指しましょう。1日のスケジュールを立てることは効率化に役立ちます。優先順位と時間配分を意識して、退社時間までに仕事を終わらせるようにします。頼まれるがままに仕事を引き受けていないでしょうか。自分でなくてもできる仕事は、断ることも検討しましょう。

また、会社の付き合いだからと不要な会合に参加しているケースもあるかもしれません。本当に必要な集まりなのか見直し、不要と判断したら断る勇気も必要です。不要な付き合いをなくせば、人間関係のストレスも軽減できます。

1-2. 家事で時間が取れない場合

家事をしていると、あっという間に時間が経ち、自分の時間がなくなることがあるでしょう。このような場合、往々にして「求めている家事レベルが高い」「役割分担ができていない」ことが原因になっています。

家事の中には、手を抜いても問題のない作業が多くあります。「こうすべき」という考えを捨て、調理済みや半調理の食品を利用する、掃除のレベルを落とすなどの判断も必要です。

家族の手を借りることも重要です。自分でやったほうが早いからと、手伝ってもらうことを諦めている人もいるかもしれません。家事のスキルはどこでも必要となるスキルです。自分が入院するような不測の事態に備える意味でも、家族に家事のスキルを身につけてもらい、手伝いを習慣化させましょう。

苦手な家事や時間がかかる家事は、代行サービスや時短家電を使うのもおすすめです。

1-3. 育児で時間が取れない場合

子どもが小さかったり、手がかかったりする場合、育児で手一杯になり、自分の時間が取れなくなります。

育児で時間が取れないときは、人の手を借りましょう。まずは夫婦間で育児の分担を見直すことが重要です。育児の分担として「お風呂と寝かしつけはパパ(ママ)の仕事」としたり、平日の帰宅が遅い場合は、週末だけ育児を交代したりする方法もあります。祖父母が近隣に住んでいる人は、無理のない範囲で子育ての手伝いをお願いしましょう。

自治体の一時保育やファミリーサポートなどの子育て支援サービスを利用することも、時間を作る方法として効果的です。リフレッシュ目的でも預けられ、認可保育園で実施されるケースもあります。

子どもが寝ている時間は、溜まっている家事をこなす人も多いでしょう。時間を作るためには完璧を目指さず、どうしても必要な家事だけに絞る判断が必要です。

1-4. 介護で時間が取れない場合

介護が必要な家族がいて、自宅介護や遠距離介護をしていると、自分の時間は取りづらくなります。

介護が原因で自分の時間が取れないときは、ケアプランの改善を検討しましょう。ケアマネージャーは、要介護者・介護者の希望を聞いて適切なケアプランを立てる専門家です。現状を説明して相談に乗ってもらい、必要なサービスが受けられるようにしましょう。

買い物や食事の支度・介助、入浴など、日常の世話はホームヘルパーに依頼できます。そのほかに、ショートステイやデイサービスなども使いながら意識的に自分の時間を確保しましょう。

他人に家族の世話を頼むことに罪悪感を覚える人もいるかもしれません。しかし、終わりの見えない介護生活では、自分の健康や生活を維持しながら無理なく介護していくことが、自分にとっても要介護者にとっても重要です。プロの手を借りることは時間的・肉体的負担を減らす以外にも、心理的負担を減らせるメリットがあります。

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2. 自分の時間を上手に使うためのコツ3つ

どんなに忙しくとも、自分の時間を作ることは、人間にとって大切なことです。自分の時間を作るメリットには、下記のようなことがあります。

●作業効率がアップする

自分の時間を確保するためには、日常のタスクに優先順位をつけ、時間配分を行い、ときには人の手を借りることが必要です。このように計画的に物事に取り組めば、結果的に生産性が上がり、作業効率がアップします。

●心に余裕ができる

やるべきことだけをこなして終わる日々では、気持ちに余裕がなくなります。時間をコントロールすることは、人生をコントロールすることです。自分の時間を確保できれば、流されるままの人生から、自分で舵を取る人生にシフトでき、心に余裕が持てるでしょう。

●スキルアップの時間を取れる

自分の時間をスキルアップに使うことができます。仕事に役立つ資格を取得したり、セミナーに参加したりするのもよいでしょう。仕事と直接関係がなくても、読書や語学の勉強など、以前から興味を持っていた物事に挑戦すれば、将来の可能性が広がるかもしれません。

●プライベートを充実させられる

仕事以外の時間が充実していると、人生の満足度が上がりやすくなります。自分の時間を十分に確保し、趣味や好きなことをしたり、大切な人と過ごしたりすると、「プライベートが充実している」と感じられるでしょう。

時間を上手に使えば、多くのメリットを得られます。ここでは、自分の時間を上手に使うためのコツ3つを紹介します。

2-1. 1日のスケジュールを立てる

携帯電話に触る動作が習慣化し、ネットサーフィンですぐに2〜3時間経つ人もいます。無計画でいると時間はあっという間に過ぎてしまいます。1日の始まりにその日のスケジュールを立てることが自分の時間を上手に使うコツです。

作業するタスクを決めたら、所要時間も決めます。一般的には、午前中のほうが集中できると言われているため、集中力が必要なものは午前中にするように予定を組みましょう。面倒なタスクを午前中に終わらせて、午後はゆっくり過ごすと翌日への意欲も湧いてきます。

2-2. やること・やらなくていいことを書き出しておく

ToDoリストを作成してやることをピックアップし、優先順位をつけて行動することも重要です。やるべきことがはっきりすると頭の中が整理され、集中力が増します。

同時に、やらなくていいことも書き出しておきましょう。作業中に気になるものを見つけると、そちらに脱線する場合があります。たとえば、掃除機をかけていると窓ガラスの汚れが気になり、そちらに時間を割いてしまうようなケースです。結果的に掃除だけで1日を終えるなどがないように、「やらなくていいこと」もはっきりとさせておきましょう。

2-3. 作業を効率化するアプリを活用する

スケジュール管理アプリがあれば、より効率的に自分の時間を過ごせます。

たとえば、天気予報と連携しているアプリであれば、あらかじめ天気に応じてスケジュールを立てられます。午前中に雨が降る場合は、外出の予定や洗濯を午後に持ってくるなどの対応がスムーズにできるでしょう。

またアプリによっては、家族のスケジュールも一括管理して共有できるため便利です。忙しい日でも家族と連携して予定をこなすことが可能になります。さらに、予定時間を通知する機能があれば、やるべきことをうっかり忘れるミスを減らし、自分の時間を上手に使えるでしょう。

まとめ

自分の時間がないと感じる理由には、仕事・家事・育児・介護などがあります。理由によって対処法は異なりますが、やるべきことを見極め、ときには人の手を借りる判断も必要という点は共通です。自分のできる範囲を超えて、多くを引き受けすぎていないか見直してみましょう。

自分の時間を確保できると、疲れが取れやすくなるだけではなく、心に余裕が生まれ、仕事の効率アップやスキルアップにもつながります。「やること」「やらないこと」をはっきりさせ、1日のスケジュールを立てて、アプリなども活用しながら自分の時間を上手に使いましょう。

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